SEとして必要になる心構えで最も重要なのは、時間を守ることでしょう。
出社の時間を守ることは社会人としては当たり前ですが、作業スピードを上げて納期を守るということが、SEにとっては何よりも優先すべき最重要事項になります。
納期さえ守れていれば、最低限の仕事は達成できたということになります。
逆に納期に間に合わなかった場合、いくらクオリティを上げていても意味がありません。
それまでの努力はすべて無駄になる上に、クライアントにも多大なる迷惑をかけてしまいます。
納期が守れないぐらいであれば、クオリティは無理をして上げる必要はないのです。
優先順位は、明らかに納期を守る方が上に来ることを忘れてはいけません。
プライベートな面での心構えとしては、きちんと貯金や投資をして将来に備えておくというものが挙げられます。
IT業界はいつまで現役として働き続けられるかがまだ不透明な業界なので、稼いだお金をすべて使ってしまっては、安定した人生が送れなくなります。
貯金や投資をしておけば、最低限の安心は確保できる上、配当で生活が楽になることも多いでしょう。
他には、日本のIT業界のためにも、積極的に若手を育成していく姿勢も大事になります。
日本のITエンジニアの数は、中国やアメリカの三分の一程度です。
この数をもう少し増やしていかないと、日本のIT立国化という夢はとてもではないが達成が難しくなるでしょう。
ある程度以上技術を持っているなら、若手の育成に尽力すべきでしょう。
しかし若手の育成は一筋縄ではいかないため、教えた努力を無駄にしないためにもしっかりとSEの育て方のコツを掴む必要があります。